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富本憲吉展

京都国立近代美術館「富本憲吉展」へ。
憲吉さん、、素敵でした。
バーナード・リーチに楽焼きを窯を案内したことがきっかけで
陶芸の道に入ったなんて、知りませんでした。
しょっぱなの器は鳥さん2羽が描かれていて
「ん?こんな感じならわたしもできるんじゃ…」なんて思ったけどね、
そんなわけない、みればみるほど「……無理だ」と思いました(笑)。

とてもたくさんデッサンが残っていて、それもまた素敵なのだけど
夏に訪れた信州の野草を墨絵にしたものは、とてもよかった。
のびのびしていて、ちゃんと観察されていて。
きっと目にするものすべてが作品につながって楽しかったやろなあ。
わくわくする気持ちが伝わってくるようでした。
好きなことを素直にそのまま、自由に描けばいいんだよな。

「藤田嗣治展」でも感じたけれど
生涯通して作品を観るというのは、体力いるけどすごく貴重な体験です。
その人の一生が目の前に連なっていて、並々ならぬエネルギーを感じます。
そして、わたしはなんてなまけものなんだ、と思う。
こんなにたくさんの作品を世に残すなんて。
あと、20年、30年。密に生きなくてはと、この時ばかりは本気で思う。
(orange99)
by ichinichisya | 2006-09-12 00:30 | アートのはなし


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