東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

今頃になって、やっと読みました。
毎日、通勤電車の中で読んでたけど
オカンが東京に出てくるあたりから
どうにも電車の中で読みづらくなり
みんなが寝静まった後、一気に読んでしまいました。
噂通り、最後の方は自分の親、子供への思いとだぶって
ティッシュ片手に、涙ながらに読んでいました。

一生懸命に働いて、その働いて得たお金を
まったく自分のために使わず、
私やローンや親戚のために使ってきた母。
それなのに私ときたら、母のために何かしてきたのだろうか…
「これ安かってん」と古臭いセンスの服を着ていた母に
劣等感を感じながら「へえ」とか気のない返事をしていた私。
そんな母親と「オカン」がダブる。
うちの母親は九州出身なので余計にダブってしまう。

オカンが末期の胃がんになってしまった頃の話から、
今度は父親のことを思い出す。
もう10年近く前に肝臓ガンで死んだ父。
「オカン」とは違って、最後までガンの告知をせず、
それと知ってか知らずか、苦しみながらも
病院が嫌いで家に帰りたがっていた。
なのに状態が急変するのを恐れて、
長い間入院させてしまったのを、
どんな思いをしていたんだろう?と改めて思った。
あれでよかったんだろうか?
「東京タワー」を読んでいて、当時の思いがフツフツと湧き上がってきた。

自分の小さな頃を思い出して懐かしくなったり、
家族を思いやり涙したり、
時には「オカン」側に立って子供を思ったり…と、
皆が持ついろんな感情を素直に引き出してくれる本に
初めて出合ったような気がします。
今年中に読み終えてよかった!
来年は、もっと家族を大切にしたい、そんな気持ちになった一冊。
(klokken)
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by ichinichisya | 2006-12-29 11:00 | 本のはなし


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